葉山中学校でのコンサート

7月15日。毎年佳さんをコンサートに呼んでくださる葉山(津野町)でコンサートがありました。葉山小学校の校長時代からずっと佳さんの歌を子供たちに聴かせたいとコンサートを開いてくださっている矢野先生が、葉山中学校に移動されてから中学校でもぜひ佳さんのコンサートを!と招いてくださり、この日のコンサートが実現しました。

葉山中学校1
そして、この日はテレビの密着取材ということで、高知放送の方も同行していました。ちょっと緊張気味の佳さん。リハーサルの様子を取材しているところを取材させていただきました(笑)

葉山中学校2
小学校で佳さんの歌を聴いたことがあるという生徒さんがほとんどの会場でしたが、最初は生徒の皆さんも緊張されているのか、照れくさいのか、佳さんの呼びかけにも大人しい反応でした。
時間がたつにつれて、久しぶりに再会した友達のように、親しみをこめて生徒に語りかける佳さんの楽しいトークに、次第に表情がほぐれていき、笑顔になっていきます。

葉山中学校3
「じゃぁ、みんな。復習ね!」と、幼い頃からのエピソードを語り始める佳さん。今の子供たちに伝えたいこと。幼い頃に目が見えないことや、ギターが弾けたことなど、人とは違った一面を持っていることで、周りから陰湿ないじめにあった経験について話します。そして、幼い頃の母の教えのお陰で、いじめる側の人間にならなくてよかったと、逆に相手を可哀想に思い、いじめに屈せず耐えられたのだと話す佳さんの言葉に、生徒たちは真剣な瞳で聞入っていました。
自分より弱い立場の人を見つけて、いなければ作り出してまで、誰かをいじめていなければ自分を満足させられないような生き方は、本当に愚かでくだらないことなんだと、生徒ひとりひとりの心に語りかける佳さんです。そして、「そのままの君で」を歌います。

葉山中学校5
コンサートも終わりに近づき、「さくら」を歌い終えた佳さんが、今の想いを語ります。

「みんな、幸せに生きてよ。僕のお願いです。こんな時代だからこそ幸せに生きて欲しい。
今まで全国でコンサートをやってきてずっと関わっている子の中で、大変な悩みを抱えている子もいて、その悩みに耐えかねてリストカットをしている子もいるんです。一度始めるとやめられなくなってしまったり、血を見ることで安心するんです。本当は死にたくてやっている人はいない。自分の存在に注目して欲しくて、本当は生きたくてやってるんです。
でもね。娘がリストカットをしているのを知ってお母さんが失語症になった人がいるんです。自分の存在を伝えたくてやってるのかもしれないけど、親が知った時にはすごいショックなんですよ。
それは逃げてるってことだから、それよりも今の自分で充分なんだ。むちゃくちゃ頑張ったり無理したりしなくていい・・・そのままの自分でいいんだって、自分を認めてあげてね。

僕はすごく生きたいです。死にたくない。
こうやって死にたくないって必死に思ってる人間がいるんです。
生きてることって本当に素晴らしいことなんだと分かる時が必ず来るから。
いいか?だから、絶対に死ぬな!どんなつらいことがあっても死のうなんて考えるなよ!」

佳さんの言葉に真剣に聞入り、ひとつひとつの問いかけに「うん。」と答えてくれるまっすぐな生徒たちの気持ちが心に響き、涙ぐみながらも力強い言葉でメッセージを送る佳さん。
今の佳さんの言葉だからこそ、より一層深く生徒たちの心に響いたのだと思います。

葉山中学校6
歌い終えた佳さんに、生徒の代表からお礼の言葉と花束の贈呈がありました。

葉山中学校7
これで終了・・・と思っていたら、アンコールの拍手が!矢野校長先生自ら「にじいろまる!」とリクエストをいただきました。小学校の時から「輝け虹色丸」を歌い続けてくれている生徒の皆さん。
「やっぱり葉山に来たら、虹色丸を歌わないかんよね!じゃあもう1曲だけ付き合ってね!」

そして、みんなで一緒に元気よく虹色丸を歌ってこの日のコンサートは終了しました。
生徒たちの素直な心に泣かされっぱなしの佳さんでした。そして生徒の皆さんの心にもきっと、今日の佳さんの心からのメッセージがしっかり届いていることと思います。

葉山中学校の矢野校長先生、そして先生方。本当に素適な時間をありがとうございました。
また葉山でコンサートが出来る日を楽しみにしています!(^^)

カテゴリー: コンサート・ライブ報告 パーマリンク