7月12日。高知市内の要法寺にて、ミキ・わらいのがっこう主催のコンサートがありました。

最初に、臼木りえこさんによる絵本の読み聞かせがありました。先祖代々にさかのぼるいのちのつながりがあって、今ここに自分がいるということを改めて教えてくれる絵本でした。

続いて佳さんのコンサートがはじまり、会場に入った佳さんはまず祭壇に向かって深々と頭を下げました。そして静かに「やじろべえ」を歌い始めました。
「いやぁ、歌いながらゾクゾクしますね!この空間は、ものすごく優しい大きな何かに包まれているみたいですごく気持ちいい。こんな場所で歌わせてもらえて幸せです!」笑顔でそう話す佳さんに、会場の皆さんも共感するように、うんうんと頷いています。

両方の目に癌がみつかり、1歳半で両眼を摘出した佳さんの幼い頃のつらい経験、そしてご両親とのエピソードを語ります。そんな経験があったからこそ、今は自分に限界を決めず無理だと思ったこともまずはチャレンジしてみる生き方が出来るようになったという話に、静かに聞入っている皆さん。
コンサートの中盤では、テレビのCMでの声の出演の様子を再現すると、「あ~!知ってる!」と盛り上がる会場に、「声だけはよく出てるんですけどね~。どうもテレビに顔が出たらいかんみたい!」とジョークをとばす佳さんに、会場はさらに笑い声に包まれます。

100人を超えるお客さんで満席の本堂には一体感が生まれていました。幼い子供たちの声もちらほら聞こえてきます。子供たちの幸せに願いをこめて、「さくら」を歌う佳さん。風が優しく吹きぬけ、暖かい拍手に包まれると、思わず涙ぐんでしまいました。照れくさそうに「涙もろくなっていかんねぇ。トシやねぇ。」と微笑む佳さんに、さらに暖かい拍手が贈られました。

5年後の生存率が50%と言われている悪性リンパ腫ですが、「ぼく、必ず生きるからね!俺がパーセンテージをあげてやる!くらいの気持ちで頑張るから・・・だから皆、幸せに生きてね!約束だよ!」
今の自分が幸せでいられることを、教えてくれたお母さんに思いを馳せながら、お母さんが書いた詩に佳さんが曲をつけた「この指とまれ」、そして「優しさの種 命の花」を歌います。
「皆さん、ごめんなさい。いい歳して恥ずかしいけど、今はまだ一周忌も終えていない母にすごく会いたいです。そんな正直な気持ちを歌にしました。」
そう言って佳さんが「実家」を歌うと、会場には目頭をおさえる姿がたくさん見られました。誰もがお母さんから生まれるのだから・・・佳さんひとりの思いではなく、きっと皆さんそれぞれの心の中で大切な人を思い浮かべて心に響いたのではないでしょうか。
最後に会場からいただいた感想では、「本当に心に響く歌声で・・・惚れました!」「今日、歌を聴くことが出来て本当によかった。仕事で行き詰っていてしんどかったけど、スッと疲れがとれました。ありがとうございました!」など、たくさんの感謝の声をいただきました。
佳さんから「人とのつながり、縁を大切にするミキの皆さん。どうかこれからも、この要法寺、そして堀内佳ともこれからもずっとつながっていてくださいね。」と、メッセージを贈っていました。
本当に素適な空間で、そして素適な縁をいただいて出会えた皆さんの前で歌うことが出来て、幸せな表情の佳さんでした。

そしてコンサートのあと、障害の子どもさんを持つ母の立場からの体験談、そしてつらい時期を乗り越えて前向きに生きている現在について聞かせていただきました。母を亡くした佳さんの話を逆の立場から聞くことが出来た、という話が印象的でした。

最後に、今回主催として佳さんのコンサートを実現してくださった、わらいのがっこうの代表である小松さんからご挨拶がありました。いろんな縁がつながって、この日のコンサートが実現したこと。そして、いつもは裏方として佳さんのコンサートを支えている、音響担当のユニゾンの植田さんが「佳さんのコンサートをやってみませんか?」と声を掛けてくれたお陰です。本当にこのご縁に感謝しています!と話してくださいました。
本当に、会場の空気も、お客さんの心も暖かい、思い出に残るコンサートでした。関係者の皆さん。素適なコンサートをありがとうございました!(^^)