葉山小学校でのコンサート

2008年1月23日。津野町立葉山小学校にて、津野町教育委員会指定の「人権・道徳教育研究発表会」が開催され、その発表会の最後に、佳さんの人権コンサートがありました。
葉山小学校の矢野校長先生は、佳さんと古くから親しい仲だそうで、毎年3月に、6年生を送る会に佳さんを呼んでくださっています。木をふんだんに使った明るくて暖かみのある校舎がとても素適な学校です。
各教室で分科会が行われた後、先生方が体育館に集まり、全体会が開かれました。
「係わり合いの中で生きる力を育む」をテーマに、葉山小学校の教科部、特活部から取り組みの報告がありました。先生方の熱心な発表にもしっかり耳を傾けて聞いていた佳さんでした。
葉山小(全体会の様子)

体育館の壁には「ありがとうの木」が紹介されていました。子供たちが日頃感じている「ありがとう」が、葉っぱの形の紙にたくさん書かれて貼られていました。
「いつも遊んでくれてありがとう」「給食の時、スパゲッティをこぼした時、怒らずにいてくれてありがとう」「いつもそろばんを丁寧に教えてくれてありがとう」「私が泣いている時、優しくしてくれてありがとう」
これを見ただけで、葉山小学校の子供たちの素直な気持ちが伝わってきますね(^^)
葉山小(ありがとうの木)

そして佳さんの人権コンサートが始まりました。
先生方の素晴らしい発表、講評にも触れ、自分自身も勉強させてもらったと伝えた佳さん。今度は歌を通して、佳さんからそんな先生方にエールを送ります。
葉山小(歌うkeiさん全身)

今日は限られた時間の中でのコンサートでしたが、全国各地でコンサートをする中で、子供たちから人気の高い曲を3曲選んだという佳さん。
まず1曲目に「二匹の犬」を歌い、いつもこの歌を歌う時に、子供たちに伝えているメッセージについて話してくれました。子供たちに「どうして命が大切か」を説明するのは難しいですよね。自分の命が、たくさんの命が死んでいってくれている、その犠牲の上に成り立っていること。肉や魚やお米や野菜も・・・すべて命だから、その命をもらって生きていることに「ありがとう。ごめんね。」という気持ちを忘れちゃいけない。だからこそ、自分の命も周りの人の命も大切なんだよ。と、話すんです。
keiさんの言葉に、聞き入ってくださっている先生方の真剣な表情が印象的でした。
葉山小(さくらを歌うkeiさん)

次の曲は「そのままの君で」。いつも子供たちにどんな自分でもいいから、今の自分をそのまま認めて好きになってあげてね。無理やりいい子になったり、誰かを好きになったりしなくてもいいから、その前にまずは自分で「そのままの自分が大好きだよ」って言ってあげよう。と話すんです。そして、それと同時に先生方にも、まずは自分を認めて好きになってあげてください。と話します。
そしてこの歌は「魔法」なんですよ。この歌を聞くと自分のことを好きになれるんです。小学校2年生の男の子が「僕、自分のこと好きになれる気がする!」ってメールをくれたんですよ。と、嬉しそうに伝えてくれる佳さん。
きっと先生方も、そんな「魔法」が今の時代に必要なことを、感じながら聴いてくださったのではないでしょうか。
葉山小(keiさんと参加者の様子)

そして最後の曲の前に、しあわせについて語ります。
その人が幸せかどうか、それは幸せと感じる心を持っているかどうか。
そしてお袋は、とにかく小さい頃から、僕のことをいっぱいいっぱい褒めてくれました。周りがオーバーだと思うくらいに、周りの大人を気にせず、まっすぐに自分に気持ちを向けて心から褒めてくれた。なかなか難しいけれど、子供たちに伝える時に本当に無邪気に素直に、一番自分の心の深いところで伝えていくことが大切なんじゃないかと思います。
葉山小(keiさんのステージ)

最後の曲は「さくら」でした。
この曲を歌う時、子供たちにこんな風に伝えます。みんなのお父さん、お母さん、学校の先生方は、みんなのことこんな風に思ってるんだよ。絶対間違いないから、僕が保証するから、と伝えるんです。だから、さくらという名前をみんな自分の名前に置き換えて聞いてねと。
先生方もどうか、ご自身の子供たちを心の中でそっと抱きしめながら聴いてください。
桜を歌い終えた佳さんが、最後に一言。
「先生方、大事な子供たちをよろしくお願いします!」
と、願いを託してこの日のコンサートは終了しました。
葉山小(歌うkeiさんの上半身アップ)

矢野校長先生をはじめ葉山小学校の皆さん。本当にありがとうございました。
そして、他校から参加されていた先生方。今度は先生方の学校で、ぜひ佳さんのコンサートが実現しますようにと、願っています(^^)

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