道徳教育研究大会でのコンサート。

2007年12月7日。高知市文化プラザかるぽーとにて、第43回全国小学校道徳教育研究大会と第40回高知県道徳教育研究大会の2日目のラストを飾る記念講演として、佳さんのコンサートが開かれました。

道徳教育研究大会(会場入口)
全国の学校から参加された先生方に、いつも子供たちに伝えているメッセージを託すように、限られた時間の中で、想いを込めて歌う佳さん。僕の歌の中には、色や風景がたくさん出てきます。目の見えない僕に見えた心の風景を、ぜひ感じてみてください。
そして「夢キラキラ」「幸せ色の風景」を歌います。

道徳教育研究大会(赤い照明のステージ)
そして、幼い頃に目が見えないことでいじめられて仕返しをしようとしたkeiさんを、自分の息子が人をいじめる側の人間にならないように、深い愛で必死に守ってくれたお母さんのこと。幼い頃からkeiさんに厳しく接しながら、「障害者として生きるな。人として、男として、自分で限界を決めずに、とにかく自分らしく生きてみろ。」と、身をもって伝えてくれたお父さんのことを、伝えてくれました。
今年の7月30日に亡くなったお父さんを、最後の瞬間まで看取ることが出来たこと。それはまるで「いいか、佳。オレはこうして旅立つぞ。これからはしっかり生きろよ。」というお父さんから佳さんへのメッセージのようで、佳さんは”最後までオレの親父でいてくれた”と、その愛情を強く感じられたそうです。

道徳教育研究大会(歌うkeiさん)
そして「回想-円行寺口駅にて-」「こがらし色の片想い」を歌って、盲学校時代のエピソードを話してくれたのですが、今日はいつもの学校でのコンサートよりも時間が短いので、「本当はここで子供たちに喜んでもらえる楽しいエピソードがあるんだけどなぁ~、今日は時間が無いのでカットしますね!」と、お伝えしきれないことを残念そうに話している佳さん。
続きはいつか、この日のコンサートを聴いてくださった先生方の学校で、佳さんを呼んでいただいた時にじっくり聴いていただければ嬉しいですね!(^^)

道徳教育研究大会(歌うkeiさん2
病院勤務の頃の、あるおじいさんとの出会いを歌にした「徳弘のおじいちゃん」を、当時のエピソードを交えて、歌ってくれた佳さん。会場からは、すすり泣く声も聞こえてきます。

このおじいさんとの出会いから、いろんな大切なことを学びました。
そして、全国でのコンサートで、子供たちに一番伝えたいことは、
今の自分を認めて好きになってあげて欲しいということ。

口はばったいですけど、子供たちだけじゃなくて、今日ここに集まってくださった先生方。
皆さんにもお伝えしたいことです。
ぜひもう一度、ご自身の事を振り返っていただいて、今の自分を好きになって欲しい。
だって・・・皆さん。頑張ってこられたじゃないですか。
子供たちの事を考えて、いろんな大変な想いをしながら、頑張ってこられたじゃないですか。
まず、今の自分を好きになってあげてください。
誰か人に言われる前に、「そのままの君でいいよ」って、自分に言ってあげてください。

そして、そんな気持ちをいっぱい込めて作った歌があります。
いいですか。皆さん、これは魔法です。
僕が一生懸命気を込めて歌いますから、受け止めてください。
絶対自分の事を好きになってくれるはずです。

道徳教育研究大会(歌うkeiさん上半身のショット)
会場にいる先生方に想いを込めて「そのままの君で」を力強く歌い、続いて命の大切さを改めて教えられた二匹の犬との忘れられない出会いが、その夜の夢の中に出てきて、その時に感じたことをそのまま歌にした「二匹の犬」を歌ってくれました。
それまでも、コンサートで子供たちに命の大切さを伝えていたんですけど、
この犬たちに出会ってから、今までなんて上辺だけで伝えてたんだろうと思ったんです。
それまでは、どうして命が大事なのかをあまり説明できなかったんですよね。
でも、この犬たちに出会って、多くの人が忘れてる大切な事に気づかされたんです。

道徳教育研究大会(黄色い照明のステージ)
最後は「さくら」を歌って、子供たちへの想いを込めます。
いつもコンサートで、子供たちに「さくら」の部分を自分の名前に変えて聴いてね。
みんなのお父さんやお母さんも、同じ気持ちでみんなのことを思ってるから。
絶対にそれは間違いないから、信じて。と、伝えるんです。

会場の先生方もきっと、それぞれに大切な生徒さんたちのことを思いながら聴いてくださっていたのではないでしょうか。佳さんの歌声に真剣に聴き入ってくださっていました。
道徳教育研究大会(ラストで想いを込めて熱唱するkeiさん)
この日の講演のタイトルは『今、幸せに生きるために』
最後に佳さんが、幸せについて語ってくれました。
幸せって、今すぐになれるんですよ。
幸せの定義なんてないけど、あるとすれば幸せと感じられる心を持っているかどうか。
皆さんもぜひ、幸せになってください。

道徳教育研究大会(花束贈呈)

会場は拍手に包まれ、佳さんのコンサートは終了しました。最後にお礼の花束をいただいて、笑顔で「ありがとう!」と手を振りながらステージをあとにした佳さんでした。
コンサート終了後も「ぜひ、うちの学校でも子供たちに佳さんの歌を聴かせてあげたい。」と、コンサートの資料を持ち帰ってくださったり、CDを購入してくださる方が途絶えませんでした。
佳さんのメッセージが先生方の心に届いたことは、本当に嬉しいですね。感謝します。

またいつか、この日のコンサートを聴いてくださった先生方と、どこかの学校で再会できることを楽しみにしています。本当に、ありがとうございました。

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