仁淀川町成人式でのコンサート。

2009年1月2日。仁淀川町立中央公民館にて、成人式が行われました。その中での記念コンサートが、佳さんの復帰第1弾のコンサートとなりました。佳さん、復帰おめでとう!!

そのコンサートの模様を「にじいろ佳倶楽部」会員の北村真実さんがレポートしてくれましたので、お届けします!(^^)

仁淀川町成人式1
「静かやね~」と言いながらステージへの階段を上がり、マイクでの第一声は「ウィッス!」
久しぶりのステージが嬉しそうな佳さん。

佳さんが「あけましておめでとう!」と言うと「おめでとうございます!」
「成人式おめでとう~!」と言うと「ありがとうございます!」
元気な返答の新成人です。

「外は寒いけど、この部屋はみんなの熱気で熱いね~!」と言いながら
1曲目は地元である星ヶ窪をテーマにした「夢キラキラ」を歌いました。
「星ヶ窪の親子ハイキングのイベントには20回くらい出てるんじゃないかな。たくさん知り合いのいる思い出深い大好きなこの場所で皆さんとつながれることはとても嬉しい。今度は僕のふるさとの歌をきいてね。」
そして「幸せ色の風景」を歌います。

「町内に住んでる人拍手してくれる?」
「じゃ、県内にすんでる人は?」
「県外は?」
佳さんの問いかけに拍手で答えてくれる新成人の皆さん。

「県外多いね。今。経済的に大変な時代だけど、出来たらふるさとで働いて欲しいし、県外に出ても、ふるさとを忘れずにいつかはふるさとに戻って、何かしたいと思ってもらいたいね。」
新成人に希望を託す佳さんです。
その後、自己紹介がてら、全国でのコンサート活動やラジオ、CMの仕事について話します。

仁淀川町成人式2
そして「その前は、病院に勤めてたよ。」と言いながら、知る人ぞ知る「トイレの怖いの話」を。そして病院で出会った徳弘のおじいちゃんについて話してから、そのおじいちゃんのことを歌った歌を。
静かに聴く新成人の皆さん。

「この悲しい歌をこの場で歌ったのは・・・」と、熱いメッセージを投げかけます。
「今考えたら、話すのもはずかしいけれど、病院で鍼師として勤務していた22歳から30歳頃までは俺は患者を治してやる!と思ってたんです。ところが、徳弘のおじいちゃんに出会ってからガラっと変ったんです。
治してやってるわけではなくて、勉強させてもらってるんだ。そして患者さんの痛みや苦しみを自分がちゃんと感じて、それがどうしたら治るのかを患者さんと一緒に考える・・・ことで、自分自身がどんどんどんどんやさしくなったり強くなったり大きくなったりすることに気づいたんですね。

今の年齢で頭で理解できても実際の社会に生かすことは難しいかもしれないけど、どこかで覚えていてもらいたい。80歳のおじいちゃんのおかげでいろんなことを気づかせてくれた。
人との出会いで人生は変わる。みんな、ぜひ、多くの人と会ってかかわって下さい。

一番変ったのは「自分らしく自分のままでいいんだと。力んでもしかたない。らく~に今の自分を大事に今の自分を好きになって生きてごらん。そしたら、もっともっと自分のパワーとかがでてくるし引き出せるよ。力んでね、俺はもっとこうするんだ、と思ってると返って力はでないよ、ということをおじいちゃんが無言で教えてくれたんです。」

そしてできた曲が、「そのままの君で」という曲です。
誰かがそのままの君でいいよ、大好きだよって言ってくれたら嬉しいよね。人に言われる前に自分でいってあげようよ。自分のこと好きになってあげてください。」
そして、「そのままの君で」を歌います。

「自分のこと好きになったら自分が一番幸せ。人にもやさしくなれる。これからは、学校や社会で人の面倒をみなくちゃいけなくなってくる。自分に自信がないとそんなことうざかったりする。この年になってから、二十歳を過ぎてから(!?)わかるようになったよ。」

それから少しいいにくそうに・・・「実は・・・このコンサートは4ヶ月ぶり。どうしようかと思ったけど・・・」
と闘病生活を語りました。

「命にむきあうことで気づいたよ。何が違うかって”ありがとう”や”ごめんね”の出所がちがう。もっともっと深いところから出てくる。癌になって良かったとは言わないけど、人生で経験することにプラスとかマイナスはなくて、それをプラスにとるかマイナスにとるかは、その人次第。

癌にかかったこと、いろんなことを考えるきっかけをつくってくれたこと、本当に良かったと思ってます。
まだ2回の抗癌治療が残ってます。5年後の生存率50パーセントの病気だけど、絶対に生きちゅうき。またこの仁淀川町でみんなに会えるようにがんばるき、応援しよってよ。

昔、心臓病でアメリカに行って手術をしなければならなかった宮久保アミちゃんのために作った曲を聴いてください。」
そして、「生きてて欲しいから」を歌います。

仁淀川町成人式3
最後に佳さんが新成人に向けて伝えた大切なメッセージはこんな言葉でした。
「この世の中、どんな大変な時代になっても、皆さん、健やかに幸せに!生きていってね。実は、幸せに暮らすことは簡単なんだよ。幸せって、誰かがしてくれるものではないんだよ。お金がなくても、たとえば僕みたいに目が見えなくても、毎日毎日、今日の飯めちゃうまかったよ、幸せやね~とか、今朝の目覚めたときのコーヒーの香りがよかったね!とか、ちょっとしたことに幸せを感じる人は幸せなんやね。
いろんな小さな出来事を幸せだと感じる心を持っているかどうか、幸せになるということは、本当に簡単なことなんです。皆さん!幸せになってください!そして健やかに生きてください!
それと、最初にお願いしたこと、みんなを育ててくれたすてきな、僕も大好きなこの仁淀川町を大事にしてくださいね。」

そう伝えて、佳さんが最後に心をこめて新成人の皆さんに贈ったのは「さくら」でした。

60分という短い時間に、新成人への思いをいっぱいいっぱい詰め込んで送った佳さんでした。

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